遮音シートについて
今回使用した遮音シートは
「防音専門ショップ(有)アコルト」で扱っている
「FK240」という厚さ2.4ミリのアスファルト製で
一巻きが幅940ミリ、長さ5メートルで重さが
約34キロあります。
これを全部で7本使用しました。
このシートはライブハウスレベルで使用する位の
もので、ここではオーバースペックかも知れませんが
狭いスペースの為、壁厚をなるべく薄くする目的で
選びました。
(当初、空気層は1層の予定でした。)
厚めの遮音シートを6面全てに貼り、その両側に
グラスウールを入れた空気層を2層設けることで
遮音性能を上げました。
(既設壁と接する面と、床は1層です。)
実際に施工した感想は、厚みが有る為、角の
部分が曲げにくく、今回のように外枠の完成後に
石膏ボードにねじ止めで貼るより、枠を組み立て
る前にコンパネに直接タッカーで留める方が良い
かもしれません。
また遮音シートの重ねた部分が厚くなるので
面を平らに仕上げるにはコツが要ると思います。
完成状況
約1ヶ月をかけて製作した防音室が完成しました。
とりあえず機材を入れてたまった仕事を再開
仮に機材を入れてたまった仕事を片付けます。
この状態でしばらく使ってみて、次の改造を
行うつもりです。
防音室の効果
実際の防音効果ですが、防音室内部とドアの外側とで会話をする事は可能です。
しかし、音のレベルはかなり抑えられているので、防音室を設置した部屋の外に出ると
会話はかなり大きな声でないと出来ません。距離が離れると効果はかなり大きくなります。
深夜に防音室内でロックのミックスダウン作業をしていても、家の外に出ると立ち止まって
耳をすましてもほとんど聞こえません。
家の外の道路をトラックが通ると低域の音はスタジオ内で聞こえますが、スタジオ内の
スピーカーから出る低域の音や振動は2階の部屋にも、家の外でも気になりません。
結果的には予想以上の防音効果がありました。
この事から当初ギターの収録はアンプシュミレーターのみで行うつもりでしたが、
遮音性が良かったのでアンプでスピーカーを鳴らして収録出来るように改造しました。(その2に続きます)
費用に関しては
リフォーム業者さんからの請求が5万円程(外枠の柱と石膏ボード、フローリングの材料費のみ)
遮音シートが約7万円
ドア(2枚分)が約4万円
その他の材料費が約19万円
合計 約35万円でした。(材料費のみで人件費は含みません。)
メーカー品で2畳以上の大きさなら80万円以上するので、費用的にはかなり抑える事が出来ます。
やる気と時間がある方は、自作防音室の製作にチャレンジしてみてください。
(全て自己責任と言う事でお願いします。)